2024年公開映画

映画『Flow』レビュー:言葉なき冒険が描く、生命の流れと共鳴

「崩壊した都市の廃墟と漂流する船が描かれた風景。映画Flowが描く荒廃した世界と静かな時間の停滞を象徴する」
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言葉を持たない猫と仲間たちの旅は、画面の隅々まで目を凝らしたくなる映像体験です。水面に映る光や動物たちの仕草から、自分だけの解釈を見つける楽しみが広がります。あなたはどの瞬間に心を奪われるでしょうか。

【ご安心ください】

※本記事では、映画の結末や重要シーンの具体的な内容には触れていません。雰囲気やテーマ、鑑賞の目安を中心に紹介しています。

総合まとめ

国内平均星評価:3.88/5

評価 :3.5/5。

海外平均星評価:3.88/5

評価 :3.5/5。

※このチャートは、確認できた国内外の評価サイトのスコアをもとに作成しています。
未評価のサイトは平均に含めていません。あくまで参考としてご覧ください。

あらすじ

(以下、公式サイトより引用)

世界が大洪水に包まれ、今にも街が消えようとする中、ある一匹の猫は居場所を後に旅立つ事を決意する。流れて来たボートに乗り合わせた動物たちと、想像を超えた出来事や予期せぬ危機に襲われることに。しかし、彼らの中で少しずつ友情が芽生えはじめ、たくましくなっていく。彼らは運命を変える事が出来るのか?そして、この冒険の果てにあるものとは―?

出典:映画『Flow』公式サイト

finefilmsmovie『Flow』予告編


【ネタバレ注意】
※本記事では、登場人物や象徴的シーンに触れ、私なりの考察や解釈を掲載しています。これより先はネタバレになりますので、物語を楽しみたい方は鑑賞後の閲覧を推奨します。

映画『Flow』は、ラトビア出身のクリエイター、ギンツ・ジルバロディス監督の長編第2作です。大洪水に見舞われた世界を舞台に、言葉を持たない動物たちが織りなす冒険を描いています。監督は、前作『Away』に続き、本作でも監督・脚本・音楽を手掛け、全編をオープンソースソフトウェアBlenderで制作しました。

本作は、2024年のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門でワールドプレミア上映され、その後、アヌシー国際アニメーション映画祭で審査員賞・観客賞を含む4部門を受賞しました。さらに、2025年のゴールデングローブ賞では最優秀長編アニメーション映画賞を受賞し、アカデミー賞では長編アニメーション賞を受賞しました。

物語は、洪水に呑まれた世界で一匹の猫が旅立つ決意をするところから始まります。猫は流れてきたボートに乗り込み、共に旅をする動物たちとともに、想像を超える出来事や危機に襲われます。彼らの間には、次第に友情が芽生え、互いに助け合いながら成長していきます。

「猫や犬、カピバラなど動物たちが共に舟に乗る姿。映画Flowの絆や共生を表す温かなイメージ」

本作は、言葉を使わずに動物たちの表情や仕草で感情を表現することで、観客に深い感動を与えます。監督は、「この作品は、とても個人的なストーリーでもあります。かつての作品では全て1人で手掛けていた私が、本作では主人公の猫のように、チームを組み協力すること、仲間を信頼すること、違いを乗り越えることを学びました」と語っています。

「水面に浮かぶ植物と泳ぐ魚が描かれた幻想的な風景。映画Flowにおける生命の循環や再生の象徴」

映像は、自然の美しさと動物たちのリアルな動きが見事に表現されています。音楽は、監督自身が手掛け、物語の雰囲気を一層引き立てています。特に、猫が不安なときや興奮している時の尻尾の動きなど、細部にわたる表現が観客の心を捉えます。

「満天の星空と水面に映る星々の輝き。映画Flowが示す未知の世界と冒険心を映し出す神秘的な光景」

『Flow』は、言葉を使わずに深い感情を描き出すことで、観客に強い印象を与える作品です。動物たちの冒険を通じて、協力や信頼、友情の大切さを再認識させてくれます。映像美と音楽、そして監督の熱意が融合した本作は、アニメーション映画の新たな可能性を感じさせる傑作です。

🔗 関連作品・参考情報

  • 監督の他の作品: ギンツ・ジルバロディス監督の前作『Away』(2019)は、セリフなしのアニメーションで孤独な少年の冒険を描く作品。『Flow』と同じく、映像美と音楽で感情を語る表現が特徴です。
  • 受賞歴: 『Flow』は2025年のアカデミー賞長編アニメーション賞受賞、ゴールデングローブ賞最優秀長編アニメーション映画賞受賞など、国際的に高く評価されています。 出典:reuters.com
  • 公開情報: 2024年5月22日:カンヌ映画祭で初公開 2024年8月29日:ラトビア劇場公開 出典:Wikipedia

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このレビューを書いた人
高瀬 楓(たかせ かえで)
高瀬 楓(たかせ かえで)
映画と余韻のブロガー。  週末19時に更新中。
はじめまして。映画ブロガーの高瀬 楓(たかせ かえで)と申します。 「映画の余韻にじっくりと浸りながら、自分の視点で感じたことを丁寧に言葉にしたい」との思いから、映画レビューサイト《Silverscreen Pallet》を運営しています。 心に残るシーンやテーマを深く味わいながら、読者の皆さまの記憶に響くような記事をお届けできたら嬉しいです。
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