サスペンス

映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』感想|前作超えの切れ味、懺悔室の恐怖劇

薄暗い懺悔室の内部、キャンドルの光が差し込み、心理的緊張と影の対比が映る静かな空間
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【ネタバレ注意】
本記事では映画『〇〇』の登場人物や象徴的なシーンに言及しています。物語の印象を大切にされたい方は、鑑賞後のご一読をおすすめいたします。

出典:Asmik Ace映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』


あらすじ

(以下、公式サイトより引用)

仮面の街で、幸福と絶望が交錯するー

漫画家・岸辺露伴はヴェネツィアの教会で、仮面を被った男の恐ろしい懺悔を聞く。それは誤って浮浪者を殺したことでかけられた「幸せの絶頂の時に“絶望”を味わう」呪いの告白だった。

幸福から必死に逃れようと生きてきた男は、ある日無邪気に遊ぶ娘を見て「心からの幸せ」を感じてしまう。

その瞬間、死んだ筈の浮浪者が現れ、ポップコーンを使った試練に挑まされる。

「ポップコーンを投げて3回続けて口でキャッチできたら俺の呪いは消える。しかし失敗したら最大の絶望を受け入れろ…」。

奇妙な告白にのめり込む露伴は、相手を本にして人の記憶や体験を読むことができる特殊能力を使ってしまう…。

やがて自身にも「幸福になる呪い」が襲いかかっている事に気付く。

出典:Asmik Ace映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』

ヴェネチアの仮面店内、色とりどりの仮面と深い影が織りなす文化的でミステリアスな雰囲気
日差しの差す広場で、明るい光の中に潜む不穏さと異常な空気が漂うシーン
露伴の視点で見た街角、遠くに希望を感じさせる光が差し込み、観察的で象徴的な構図

【次回予告】『ブラックアダム』

次回取り上げるのは、DCユニバースの新たな切り札ともいえる映画『ブラックアダム』です。ドウェイン・ジョンソンが演じるのは、ヒーローともヴィランとも言えない圧倒的存在。その正義は破壊か救済か――。ジャスティス・ソサエティとの衝突や、スーパーマン復帰を匂わせる展開など、話題性は尽きません。正義の境界線を問い直すこの作品を、独自の視点で掘り下げていきます。




このレビューを書いた人
高瀬 楓(たかせ かえで)
高瀬 楓(たかせ かえで)
映画と余韻のブロガー。  週末19時に更新中。
はじめまして。映画ブロガーの高瀬 楓(たかせ かえで)と申します。 「映画の余韻にじっくりと浸りながら、自分の視点で感じたことを丁寧に言葉にしたい」との思いから、映画レビューサイト《Silverscreen Pallet》を運営しています。 心に残るシーンやテーマを深く味わいながら、読者の皆さまの記憶に響くような記事をお届けできたら嬉しいです。
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