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映画『関心領域』レビュー|倫理と異常が交差する世界

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出典:映画『関心領域 The Zone of Interest』公式トレーラー


あらすじ

空は青く、誰もが笑顔で、子どもたちの楽しげな声が聞こえてくる。そして、窓から見える壁の向こうでは大きな建物から煙があがっている。時は1945年、アウシュビッツ収容所の隣で幸せに暮らす家族がいた。
スクリーンに映し出されるのは、どこにでもある穏やかな日常。しかし、壁ひとつ隔てたアウシュビッツ収容所の存在が、音、建物からあがる煙、家族の交わすなにげない会話や視線、そして気配から着実に伝わってくる。その時に観客が感じるのは恐怖か、不安か、それとも無関心か? 壁を隔てたふたつの世界にどんな違いがあるのか?平和に暮らす家族と彼らにはどんな違いがあるのか?そして、あなたと彼らの違いは?

出典:Happinet Phantom Studios『関心領域』公式サイト

霧と柔らかい影に包まれた整った庭と邸宅の外観。明るく平和な日常の雰囲気の中に、微妙な不穏さと違和感が漂う景色。
日差しに輝く静かな庭のプール。平穏で爽やかな日常の中に、淡い霧や影が潜む不気味さを感じさせる光景。
柔らかな光に照らされる邸宅の遠景。穏やかな日常の印象とともに、霧や陰影が作る微妙な違和感と緊張感が感じられる風景。

【次回予告】『教皇選挙』

次回は『教皇選挙』の舞台裏に迫ります。コンクラーベの派閥争いや主席枢機卿ローレンスの葛藤、緊張が極限に達する瞬間を独自の視点で解説。象徴的な光の演出やクレジットの色使いなど、映画の隠れた仕掛けも丁寧に紹介。観終わった後の余韻がさらに深まる、見逃せない考察です。

このレビューを書いた人
高瀬 楓(たかせ かえで)
高瀬 楓(たかせ かえで)
映画と余韻のブロガー。  週末19時に更新中。
はじめまして。映画ブロガーの高瀬 楓(たかせ かえで)と申します。 「映画の余韻にじっくりと浸りながら、自分の視点で感じたことを丁寧に言葉にしたい」との思いから、映画レビューサイト《Silverscreen Pallet》を運営しています。 心に残るシーンやテーマを深く味わいながら、読者の皆さまの記憶に響くような記事をお届けできたら嬉しいです。
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