ネタバレありレビュー

ラストマイル映画感想|倉庫システムと心理を読み解く独自考察

暗闇に浮かぶ巨大物流倉庫と点滅する警告灯、整然と並ぶ段ボール箱が緊張感を演出する冷たい空間
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今この映画を見る理由

現代社会において、効率化やシステム化は進化を続けていますが、その裏で「人間はどう扱われているのか」という疑問は消えません。本作は、物流という日常に直結した仕組みを舞台にしながら、企業の隠蔽体質や人間の心の脆さを鮮烈に描きました。秋から冬にかけて社会が忙しさを増す時期に、この作品を観ることは、「私たちは効率のために何を失っているのか」を考える良い契機になると感じます。

【ご一読ください】
本記事は、物語の核心部分には触れず、作品全体の空気感やテーマ性、鑑賞時の参考となる観点を中心に構成しています。

また、作品によっては、人間関係や社会的な題材、心理的な揺らぎを扱う場面が含まれることがあります。ご自身の感受性や鑑賞環境に応じて、無理のない形でお楽しみください。

参考レビュー:ぴあエンタメ情報:公開週末映画動員ランキング1

総合まとめ

国内平均星評価:3.90/5

評価 :4/5。

海外平均星評価:3.32/5

評価 :3.5/5。

※このチャートは、確認できた国内外の評価サイトのスコアをもとに作成しています。
未評価のサイトは平均に含めていません。あくまで参考としてご覧ください。

あらすじ

(以下、公式サイトより引用)

ブラックフライデー前夜、届いた荷物は爆弾だった――日本中を震撼させる4日間。

11 月、流通業界最大のイベントのひとつ“ブラックフライデー”の前夜、

世界規模のショッピングサイトから配送された段ボール箱が爆発する事件が発生。

やがてそれは日本中を恐怖に陥れる謎の連続爆破事件へと発展していく――。

巨大物流倉庫のセンター長に着任したばかりの舟渡エレナ(満島ひかり)は、

チームマネージャーの梨本孔(岡田将生)と共に、未曾有の事態の収拾にあたる。

誰が、何のために爆弾を仕掛けたのか?

残りの爆弾は幾つで、今どこにあるのか?

決して止めることのできない現代社会の生命線 ―

世界に張り巡らされたこの血管を止めずに、いかにして、連続爆破を止めることができるのか?

すべての謎が解き明かされるとき、

この世界の隠された姿が浮かび上がる。

出典:東宝MOVIEチャンネル『ラストマイル』

出典:東宝MOVIEチャンネル『ラストマイル』


【ネタバレ注意】
※本記事では、登場人物や象徴的シーンに触れ、私なりの考察や解釈を掲載しています。これより先はネタバレになりますので、物語を楽しみたい方は鑑賞後の閲覧を推奨します。

無機質なオフィスのデスク、コンピュータ画面に表示された効率化グラフと疲れた手が人間とシステムの対比を示す
シングルマザー家庭のリビング、子どもが遊ぶ横で母親が電話で仕事をする姿が家庭と労働の断絶を表現
夜の高速道路を孤独に走る配送トラック、ヘッドライトが照らす長く続く道が不安と静寂を象徴

次回予告『映画大好きポンポさん

映画作りに情熱を燃やすポンポさんのもとで、若きアシスタント・ジーンが映画制作に挑む姿を描く『映画大好きポンポさん』。個性豊かなキャラクターたちとのやり取りや、スクリーンの向こうに広がる想像力あふれる映像世界は、映画ファンならずとも胸が高鳴るはずです。次回の記事では、ポンポさんの「映画への愛」とジーンの成長を、魅力的な映像表現とともに詳しくご紹介します。

このレビューを書いた人
高瀬 楓(たかせ かえで)
高瀬 楓(たかせ かえで)
映画と余韻のブロガー。  週末19時に更新中。
はじめまして。映画ブロガーの高瀬 楓(たかせ かえで)と申します。 「映画の余韻にじっくりと浸りながら、自分の視点で感じたことを丁寧に言葉にしたい」との思いから、映画レビューサイト《Silverscreen Pallet》を運営しています。 心に残るシーンやテーマを深く味わいながら、読者の皆さまの記憶に響くような記事をお届けできたら嬉しいです。
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