【2025クリスマス特集】なんて楽しいクリスマス!|母親の犠牲と家庭の絆を考える映画レビュー
今この映画を見る理由
母親は本当に休めているのでしょうか?クリスマスや行事の裏で、母親がすべての準備を担う日常に気づく瞬間があります。この映画を観れば、当たり前と思っていた家族の役割が見え、感謝や共感を改めて抱けるはずです。
【ご安心ください】
※本記事では、映画の結末や重要シーンの具体的な内容には触れず、雰囲気やテーマ、鑑賞の目安を中心に紹介しています。
※注意:暴力描写、過激な表現、心理的・社会的に敏感なテーマ(家族関係、差別、精神的葛藤など)が含まれる場合があります。苦手な方や未成年の方はご注意ください。

総合まとめ
国内平均星評価:3.5/5
海外平均星評価:2.9/5
※このチャートは、確認できた国内外の評価サイトのスコアをもとに作成しています。
未評価のサイトは平均に含めていません。あくまで参考としてご覧ください。
あらすじ
家族のクリスマス準備に追われる母親。子供たちや夫は楽しむだけで、母は食事の用意や買い出し、家事に追われます。そんな中、母親は長年の労働の果てに、ふと自分の犠牲について疑問を抱く。やがてテレビ出演の機会に恵まれ、母親=召使いと揶揄される言葉を耳にするが、司会者やスタッフの理解を得て慰められる。この経験を経て、家族の絆や役割分担の在り方を考えさせられる物語です。
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【ネタバレ注意】
※本記事では、登場人物や象徴的シーンに触れ、私なりの考察や解釈を掲載しています。これより先はネタバレになりますので、物語を楽しみたい方は鑑賞後の閲覧を推奨します。
母親の「召使い」状態に共感せずにはいられない
幼い頃は気づかなかった家族の中の不公平さ。映画の中で母親がテレビ局へ潜入し、「母親=召使い」と言われるシーンには、胸が締め付けられる思いでした。司会者やディレクターが三日間の不幸を聞き慰める描写は、単なるドラマのクライマックスではなく、母親の日常の重さを観客に実感させる巧みな演出です。

家事・行事の負担を「分担制」にする提案
映画を観ながら思ったのは、家事やイベントの準備は母親だけの仕事ではなく、家族全員で分担すればよいということ。クリスマスの準備をシフト制にすれば、母親も楽しめるし、子供たちにも家事の価値を伝えられる。映画を通じて、現代の家庭での「母親=召使い」の固定観念を問い直すきっかけになります。

家族の絆と感謝を改めて意識する
母親の立場から描かれるクリスマスの騒がしさと喜びは、観る人に深い共感を呼びます。映画を観るタイミングとしては、母の日や家族行事の前が特におすすめ。家族一人ひとりの役割や努力を再認識し、母親への感謝を新たにできる作品です。

🔗 関連作品・参考情報
🎬マイケル・ショウォルター監督
・過去作・関連作品:
- 『ハロー、マイネーム・イズ・ドリス/Hello, My Name Is Doris』(2015年)
- 『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ/The Big Sick』(2017年)
🎭ミシェル・ファイファー
・過去作・関連作品:
- 『マレフィセント2/Maleficent: Mistress of Evil』(2019年)
- 『アントマン&ワスプ:クアントマニア/Ant-Man and The Wasp: Quantumania』(2023年)
今日の色彩:
柔らかいゴールドとシルバーグレー
今日のかけら:
母親の努力は当たり前ではなく、家族全員で認め合うべき価値
今日のひとしずく:
「この人生は返品できないけれど、愛は返せる」
12/12(金)公開の『ふつうの子ども』
来週金曜公開予定の『ふつうの子ども』。「ふつう」に見える日常の中にも、迷いや嫉妬、衝突があります。子どもたちが自分の“立ち位置”に気づいたとき、何が変わるのでしょうか。環境活動をきっかけに揺れ動く心を描く物語です。あなたは子どもの頃、どんな「ふつう」を背負っていましたか?
12/6(土)公開の『喜びの商人たち〜NYクリスマスツリー商戦〜』
ニューヨークの冬を支える “ツリー売り” の家族たち。日常の仕事の中に、伝統や誇りが息づいています。派手な奇跡ではなく、足元の温度を描くクリスマス。あなたの家のツリーにも、物語があるのでしょうか?
12/5(金)公開の『ハーシュ・クチュール〜都会を脱ぎ捨てて〜』
華やかな世界で成功してきた主人公が、アマゾンの大自然で価値観を問い直します。装飾を脱ぎ捨てたとき、人は何を選ぶのでしょうか。SNS時代ならではのテーマが気になります。あなたは都会と自然、どちらに心が向きますか?

